「サマータイム・ブル〜ス」

「サマータイム・ブルース」


と言って 始まったこの日のラストナンバー。

ライブでは絶対にはずせない曲ですよね。

見せ場はなんと言っても例の3人並んで

ギターを振り上げる、お約束のあのポーズ。

私達は後にあれを「えんやとっとポーズ」と命名致しました。

後半でジックのアドリブのギターソロが

あるんですが これがまた凄い!

ステージ・アクションの激しい子供ばんどにとって

「ワイヤレス」は欠かせません。

しかし、この日のステージではワイヤレスは

使っていなくていシールドを

引きづってやってましたよ。

それで客席に飛び込んで、物凄い勢いで

弾きまくってましたよ! またそのフレーズが凄い!

何が凄いって、全くメロディになっていない!(爆笑)

平たく言うとデタラメなソロなんですよ。 (ジックごめんなさ〜い…(^_^;))

その時はよく分からなくて

「スゲェ〜! プロの速弾きだぁ〜!!!」

「これがプロの技というものなのかぁ〜!!!」

なんて圧倒されてたんですが

後でテープ聞いたら 一体何を弾いているのか、

よくわかんないんですよ!ホントに!

「ジックはギターが上手い!」と言われていましたよね。一応…

私もそう思っていた…、いや、思ってますけど…(汗)

なんせEAST WESTの

「ベストギタリスト賞」受賞者ですからね。(微笑)

でも、他の一流といわれているギタリストに比べて

ミストーンは多いし、運指もどことなくぎこちないし…

私はそんなジックのギターがとても大好きです。(爆笑)

そうです。あの方のギタープレーはのやつにはマネの出来ない、

聴けばジックだと誰でもわかる 強烈な個性があるのです。(爆笑)

「サマータイム・ブルース」の最後に ジックは

みんなに向かってこう言いました。

Jick「みんなも頑張れよ!明日からライバルだぜぇ〜!!!」

ぐすん(T_T) ・・・とても感動しましたね。(涙)

当時はまだ私はフォークギターしかもっていなくて

バンドはやってなかったんですけど何故か

私にむかって言ってくれたような気になってしまって…(^^ゞ)

思い込みとは恐ろしいものです。(笑)

こうして約40分の怒涛のライブが終わりました。

しかし、こんな凄いライブをみせつけられて

黙ってるような客じゃありません。

無論、この私とて同じこと!

それが「若い欲望」というものです。(^^ゞ)

(このセリフもジックが言ってたことです)

当然、この根暗だった少年BAD坊主くんも

喉が潰れるほどの大声で、祈るような

気持ちで叫び続けました。(爆笑)

まさに嵐のようなアンコールです。

と、ところが! そんな観客の気持ちを

逆撫でするかのような、 驚くべき事態が!!!

つづく