失神続出!? これぞ誠のパワー・ロック(カセット・ライフ '815月号)

 D.D氏がはじめて子供ばんどを取材された記事です。

 

(私がはじめて取材した子供ばんど。1981年3月に新宿ロフトで見た子供ばんどに

ノックアウトされて以来、私は子供ばんどに狂った。 by D.D氏)

 

 

55日発売のセカンド・アルバム『パワーロック・ジェネレーション』。

そのレコーディングの最終日、ミキシング・ダウン・ルームでは

子供バンドのメンバーが踊り狂っていた。

そのステージを観た者は一発彼らの狂言者になると折り紙つきの子供バンド、

彼らのライヴ・パワーは想像を絶する“驚異の世界”なのだ。

その驚異の根源、肉体的限界を超えた枯れ枝のような超人、氏木つよし、

本誌は遂に彼を捕まえ、その実態に肉迫した!!なあんちゃって。

 

氏木●録音って普通1コのスタジオでやるじゃない?

うちは仕切りとかしないで、1コの部屋でライヴみたいなセッティングで

ドーンと演るんだけど、今回ちょっと変わった演り方で演ってたのね。

1つのスタジオで今までと同じ方法で演り、もう1つのスタジオにPA

どんと置いて、で、ライヴと同じ状態でライン録り

してPAで録り、そのPAから出した音も録音したの。

それで、その2方式に録音したのを混ぜちゃうの。

音質は全然いいよ。本当のロックー!っちゅう感じね。

いろんな所で凝ってるし、今度のアルバムは本当にいいですよ。

 

―― ライヴ・バンドとして一名を覇せている子供ばんどが、

レコードであんまり凝るっていうのは・・・。

 

氏木●レコーディングとライヴって全く違うのね。俺の場合。

本質は同じだけど。

と言っても他のバンドみたいにスタジオ技術なれするというんじゃなくて、

ステージでは出せない色々なパワー・アップを

計るためのものなんです。

 

――ライヴはとにかく凄いね。この間の“屋根裏”でのコンサートでも、

100人しか入れない所を無理矢理詰め込んで200人追い返したって話だもんね。

 

氏木●いやあ、おかげさまで最近どこに行ってもたくさんの人が来てくれて。

本当に嬉しいです!!

明日から全国ツアーに入るんですけど、それが終わったらすぐに初の大きな

コンサートを開くんですよ。

セカンドが出る55日、子供の日に、東京の久保講堂で。

なんとその日でライヴ1000本になる!!

ライヴ1000本記念『やったぜ!子供ばんど』公演を子供の日にやるんです!!

 

――ス・スゴイ!!

 

氏木●ムフフ、それぞれの公演で、お客さんみんながレコード買ってきて

“イエーイ、アルバム買ったぞー”って言うんです。

そんで滅茶滅茶に凄いステージをやってね、最後にメンバー全員失神しちゃうの。

ホラ、昔のOX(オックス)ってバンドがやったみたいに。

で、お客さんも興奮してみんな失神しちゃうの。

 

――メンバー失神したらアンコールどうすんの?

――関係者は失神しないでしょ?

 

氏木●関係者もみんな失神するの。ミキサーも。

だって周囲がみんな失神してるのに、1人だけ取り残されたら惨めじゃない。

雑誌の人とか、招待券で来た人は恥ずかしくて失神できないの、

ちゃんとお金を払う人が失神できるの。

だから、55日をファンもメンバーももの凄い緊張して待ち受けているんです!!

 

――55日の日に、ファンの子たちとかが緊張しすぎてさ、

コンサート行く前に失神しちゃったらどうする?

 

氏木●そんな事になったら大変ですよ!道路で、駅で子供たちがバタバタ倒れちゃったら

社会的問題に発展するんじゃないですか!

「ど、どうしたんだ!」とか騒がれて“魔の子供の日”になりますよ!

みんなちゃんとコンサートに来てから失神するんです。

 

話は延々と続く。この強烈なインパクトは一体なんなのだ!その正体をつかみたい君、君たち!

身分証明書をちゃんと身につけて、55日久保講堂に行ってみようじゃないか!!